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亀山湖をぐるっと回って、亀山温泉ホテルのエントランスへ。
いかにもな「昭和の温泉宿」の雰囲気を醸し出しています。

フロントでチェックインをする際に検温されるのは、この時期故に止むを得ません。
亀山温泉ホテルも4月から2ヶ月の休業を経て6月5日に再開したばかりですので、万全の注意を払っている様子が窺えます。

部屋に通されると、
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畳の良い香りが出迎えてくれます。

Google検索で「亀山温泉ホテル」と打ち込むと、二言目には「古い」「汚い」と言う文言が出てくるのですが、少なくとも「汚い」というのは的外れもいいところ。非常に手入れが行き届いています。

でも、「古い」という点に関しては…

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ダイヤル式電話機…現役です。

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頑丈そうなセーフティーボックス 金庫…現役です。

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冷蔵庫…現役です!
しかも、
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ナショナルの「Nマーク」付き!
生憎製造年までは判りませんでしたが、この「Nマーク」が使われていたのが1987年頃までだったということから鑑みるに、最低でも33年は使っている計算になります。

ここまできたら、古さを逆手に取って「昭和レトロな部屋」として売り出してもいいんじゃないでしょうか…実はここに泊まることを決めた最終的な理由は、この「古さ」でもあったので。

とはいうものの、今年に入って新たに「半露天貸切風呂」をクラウドファンディングで拵えたというので、そちらを利用できるプランにしておりました。

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元々あった大部屋をぶっ潰して、貸切風呂を二つ拵えたとのこと。
流石にここだけは現代風の佇まいでした。


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泉質は「チョコレート色の温泉」の異名通り、茶褐色のお湯。
源泉は27℃と温めです(※実際には沸かして適温になってます)が、保温力は抜群。風呂から出てもずっと身体がポカポカでした。

風呂の後は飯。
通常ならば1階の食事処で頂くらしいのですが、この状況下ですので極力密集を避ける対策が取られており、空き部屋を予約客単位の食事処に充てていました。

ですので、実質的には「部屋食」です。

今回は部屋を一番リーズナブルにした代わりに、食事のアップグレードを行いました。

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追加料金6,600円/人で選択できる「料理長特選会席」。これにワタクシだけ「地酒飲み比べセット(小)」を付けました。

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地酒は何れも君津の「吉壽」「福祝」「峯の精」。

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お品書きはこちら。

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先付:あかもく土佐酢(左)と、前菜:ペコロスのトマトジュレ(右)、冬瓜もろこしソースがけ(下)、しらすの煮凝り(上)。
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御椀替:季節野菜のポタージュ。
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造里:間八、鯛、木更津サーモン、伊佐木姿造り、妻一式。
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炊物:金目鯛煮付け、大根、里芋、オクラ、青もみじ麩。
金目鯛の煮付けはお一人さま一尾ということで、一生仲良しでという意味合いを込めた「腹合わせ」の姿で出てきました。

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台の物:かずさ牛陶板焼き。

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左の状態で出てきたものを右のように盛り付けて、火にかけて暫く待つと上の画像になります。

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食事:貝柱の炊き込みご飯
香の物:地場野菜漬け
止椀:蟹汁

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甘味:季節のデザート。

以上12品。
本来ですと、「季節野菜のポタージュ」だったり「季節のデザート」なんかは具体的な食材の説明が入るでしょうし、台の物のセッティングもホテル側で実施するところなんでしょうが、「密」を防ぐという観点からか、必要最小限の給仕に留まっておりました。
賛否分かれるところでしょうが、やはり「Withコロナ」の状況下。
「外部状況に対応した、出来る範囲のサービスを提供する」。これもまたリスクマネジメントの一つではないのかな、と思います。どの業界でもそうでしょうが、「元に戻す」ことは難しくても「形を変えて進化させる」ことは出来るわけですからね。
…簡単に言ってますが、その裏に様々な葛藤や試行錯誤があることは重々承知しています。

で、肝心の味ですが…「美味い」以外の言葉が出てきません。
とにかく、これを頂けただけでも来た甲斐はあったのかな、と思います。



…まだ続きます。