シーズン開幕が近づくにつれ、各球団の私設応援団から続々と新曲が出てきています。
今でこそ、各応援団のホームページや
公式YouTubeチャンネル、球場内外でファンが撮った動画で簡単に覚えることができますが、ワタクシが野球にどっぷり浸かり始めた昭和末期〜平成初期にはそんなものはありません。

ならば、どうやってマスターしたのか?
そんな話をちょろっと書いていきたいと思います。


●歌詞カードなんてなかった!
当時、「球場に行く」と言えば「贔屓チームの試合を観に行く」ことでした。ワタクシの場合は当然ブレーブスだったわけですが、昭和の末期には応援団が一般ファン向けに歌詞カードを配るなんてことはまだしていなかったはず。
そんなに球場に入り浸っていたわけではありませんでしたから、たまたまなかっただけかもしれませんし、単に当時のワタクシが歌詞カードの存在を知らなかっただけという可能性も勿論あります。
で、どうしたかというと…他人が歌っているのを横で聞いて覚えたんですよ。

確か、福本→南牟礼(のちに鈴木一朗)、福良(花の子ルンルン)、ブーマー、そしてワタクシのHNの由来である簑田→藤井の応援歌なんかはこうやって覚えました。

またある時は、間違って覚えていた歌詞を応援団の方に修正してもらったこともありましたが、基本的には「口伝え」です。

●メロディーは風呂場で反復練習
メロディーを覚えるのだって一筋縄ではいきません。
そもそも球場に通えないのですから、頼りになるのはラジオ中継。それも「100%ライオンズ贔屓」でお馴染みの文化放送ライオンズナイターか、雨で讀賣戦が流れた時の予備カード(時には予備の予備、ということも)で中継される試合だけ。
喧しい実況の裏でひっそり流れるトランペットのメロディーを、耳をダンボにして聴き取り、それを鼻歌という形で風呂場で反復練習をしたのです。レギュラー陣ならともかく控えで出てくる選手の応援歌なんて聴けるかどうかは運次第でしたからね。レアな応援歌が聴けたらそれはそれで嬉しかったものです。
球場で初めて聴いた応援歌があれば、帰りの電車は脳内反芻タイム。
それでも記憶というのは飛んでしまいますので、忘れたところは必死で思い出したりしました。多分、英単語を覚えるより必死でやったんじゃないですかね(笑)

ブレーブスの応援歌をほぼほぼマスターしたら、次はパ・リーグ他球団の応援歌へ手を染め始めます。

●お手製の楽譜
高校時代「応援歌を吹けるようになりたい」という非常に不純な動機wで吹奏楽部に入り、トランペットを持つようになったこともあって、ちょこちょこ譜面を起こすようになりました。
パ6球団分を全て起こすのは至難の業で、流石に挫折しましたけど…当時のパ・リーグのレギュラー級の応援歌は殆ど覚えていたと思います。

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一応、こんな感じでまだ手元に残ってます。
まあ、全部耳コピーでしたから、今改めて譜面を見返してみると随分間違いがありますが(苦笑)

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とりあえず聴いたことのない曲が現れたら、ざっくり五線紙に書き起こしていました。


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時には便箋も使いましたがw…当時はMIDI作成ソフトなんて便利なもん、なかったんだよぅo(`ω´ )o


●インターネットで歌詞を覚える時代
会社勤めを始めた20世紀末。
ダイアルアップでピーピーガーガー音を立てながらですが、ネットに繋がる環境がようやく出来上がりました。

当時お世話になっていたのは、「プロ野球応援歌学会」というサイト。
その中の「全球団応援歌データベース」は、12球団の応援歌(※当時。現在は楽天含めた13球団)が背番号順にまとめられておりました。但し、「何年何月何日にどこの球場で使われたか」という証拠を明確にしないと正式投稿として認めてもらえず、また同内容の投稿については一番最初に投稿されたものを「第一発見者」として記録に残す(以後の重複投稿は原則削除)という、非常に厳しい基準のあったサイトです。ですので、自ずと信憑性は高くなるのですが。

度々ワタクシも投稿していましたが、変な話「メロディーは解っても歌詞が判らない(あるいはその逆)」ということがよくありました。BW末期(2003年頃)に新応援歌が大量生産されましたが、別の方が投稿した歌詞と自分の聴いたメロディーが果たして同一曲なのか?なんて疑念が生まれる始末。「応援歌データベース」の当該項を探してご覧頂けたら解ると思いますが、管理人さんがものすごく苦労してその二つを(証拠として)合致させた痕跡が今なお残っています。

●遂に動画投稿、登場。
ワタクシの記憶が確かなら、2008年の話。
ちょうど、新曲発表当日の京セラのライトスタンドにおりまして 、濱中治と古木克明の応援歌が公にされました。
例によって脳内反芻を繰り返しながらファイターズ特区に戻っていたのですが、たまたま投稿された動画を発見(※当時Twitterやってませんでした)して「おお〜っ!」と感動したのを覚えております。

それから暫くは一般人の投稿動画が拡散する状況が長く続いていましたが、私設応援団が公式チャンネルを開設したことで「早く、正確に」覚えることができるようになりました。

昨年発表の「丑王」なんて、関東で1試合もオープン戦が開催されず公式戦ぶっつけ本番状態だったのに、マリンのレフトスタンドからしっかり歌声が響いてましたもんね。あれは内野から見ていて感動しましたよ。
動画投稿が簡単に出来る現代故に為しえた業ではないかと思っております。

ただ、そんな時代にも関わらずやはり間違える方はおりまして。
Bsの応援歌に限れば、
・T-岡田のチャンスバージョン「ここで決める男 このチャンスをものにしろ」の「この」の入り方
(×「このーチャンスをもーのにしろー」→◯「(八部休符の後)このチャンスーをもーのにしろー」
・かつての糸井嘉男応援歌の「頂へと繋がる」の節回し
(×「いーただきーへとつーながーるー」→◯「いーただきーへとつーながる(四分休符)」
・チャンステーマ「笑牛拳」の合いの手
(×「Oi」→◯「押忍」)
辺りが引っかかり易い箇所なのですが、こういうのこそ応援団でレクチャー動画を作ってもらえたらありがたいのになぁ〜と思いますね。(上記、全て場内ではレクチャーがあったように記憶していますが、間違っていたらご容赦を。)

てか、歌詞も文字起こしされてて、且つ高音質音源で歌も入ったメロディー聴き放題なんやし。
覚える条件は格段に良くなってるんだから、正確に覚えようや〜!

…以上、アラフィフに片足突っ込んだオッサンの戯言でした。


【追記】
Bsの応援歌を本気でマスターしようとしたら、まず先に「Oi」「Poi」「Woi」「應」「押忍」をきちんと区別して発音できるか?という難題が待ち受けているんですけどねwww
応援歌の難易度云々の話は、また別の機会にしましょう。