今回、宿泊費を少しでも削ろうと色々考えました。
本当に極限まで削ろうと思えば、大阪なら西成周辺の簡易宿泊所という究極の選択がありますが、これに関しては、ワタクシもそれなりに土地勘がありますので「知らぬが仏」というわけにはいかず、治安の面で抵抗感が非常に強いのが正直なところ。
また、ゲストハウスについても基本コミュ障のワタクシにはハードルがまだまだ高く、それなりに使うカプセルホテルも連泊では尻込みするところです。
で、最終的にどうしたかと言いますと…
民 泊 。
大阪は民泊特区ということもあって、大手宿泊サイトを当たってみると「それっぽいホテル」というのが多数ヒットします。
名称こそ「◯◯ホテル」みたいな書き方をしていますが、「係員常駐なし」「キッチン、洗濯機完備」など、普通のホテルではあまり考えにくい仕様になっているのが特徴です。
で、今回はBooking .comで出ていた「京セラドーム至近。キャンペーン特価・2泊9,000円」というのに惹かれ、ちょちょっとクリック数発で決めてしまいました。
で、4日の京セラでの試合終了後、地図を頼りに現地へ。
「ナインモール九条」から道2本ほど西に外れたところに、そのホテルはありました。
「インフィニティホテル大阪ドーム前」。
看板は出ていますが、
ワンルームマンション？
てか、ワンルームマンション一棟をまるまるホテルに転用した感じです。
写真を撮るのは控えましたが、マンションの郵便受けを潰して、その前にキーボックスと受付代わりのタブレット端末が置いてあります。
で、そのタブレット端末を使ってオペレーターから説明を受け、その後に事前にメールで送られていた暗証番号を入力してキーボックスのロックを解除し、キーを受け取るという仕組み。
元々オートロック仕様なので、受け取ったキーでオートロックを解除して中に入ります。
部屋の鍵を開けると…
キッチンがあって、冷蔵庫と電子レンジが付いていて(※)、
(写真ありませんが)トイレは洗浄機能付きで、
洗面所には洗濯機があって、
風呂場は浴室乾燥付き？
うん、完全にワンルームマンションだわ。
この辺りの家賃相場知りませんが、家賃6〜7万クラスちゃいますかね？
で、推定8畳ほどの居室にはダブルベットとソファが。
テレビは画像左側の壁に取り付けられておりまして、余計な家具がない分広く感じます。
宿泊期間中のタオル交換やハウスクリーニングが一切ない(※別途3,000円でオプションあり)代わりに、掃除機とカーペットクリーナーが常備されて(※)いたり、ゴミもゴミ箱から溢れそうになったら自分で外のゴミ捨て場に捨てに行くとか、ワンルームマンションの暮らしに慣れている人間ならば何の不自由もありません。
余談ですが、洗濯洗剤と柔軟剤が用意されているので、わざわざ洗剤を買う必要がないのも嬉しいところ。おかげさまで2泊の短期滞在なのに毎日洗濯機を回しておりました。
調理器具も用意されている(※)ので、その気になれば自炊も可能。
室内の至るところに英語表記のテプラが貼られていたり、宿泊約款に相当する冊子は4ヶ国語表記になっている(※)など、長期滞在の外国人旅行客をターゲットにしているんでしょうが、短期滞在でも十分使えます。ただ、最低2泊からの利用(※)なので、1泊単位であちこち転々とする旅には向かないですが。
民泊というと、マンションの部屋の間貸しみたいなイメージを持っていたのですが、実態はちょっと違う感じでした。また、近隣からのクレーム対応に備え、連絡先と責任者の氏名が建物の各所に張り出されている(※)のを見ると、それなりにリスクも孕んでいるのかなとも感じました。
本当に住宅地の一角なので、国籍を問わず「素性の判らない非住民」が頻繁に出入りすることに対する住民の不安や抵抗感をどうやって払拭していくのかが、やっぱり課題なんでしょうね。
東京オリンピックに向けてホテル不足が懸念されている昨今。
その解消手段のひとつとして解禁された民泊が定着するのには、もう少し時間が掛かるのかもしれません。
でも、利用者側の意見としては、意外と使い勝手が良いのを実感しましたね。
あとは値段のバランスでしょうかね。簡易宿泊所とビジネスホテルの間の価格帯の宿泊施設がもっと増えれば、国内旅行もしやすくなると思うのですがね。
【補記】
(※)の部分、全て「特区民泊」の規定で義務付けられているそうです…と、本文書いた後に調べて判明しました。
